人が動く場所には、理由がある。「応援の連鎖」
~五十嵐花凛さんの東京出版講演会で見た、人とチームが動き出す瞬間~
※今回は以下の対談を元に作成しました。
音声で聞きたい人はこちらからどうぞ
【対談】五十嵐花凛さんの講演会を通して〇〇がすごかった!
①プロを集めたから強いんじゃない。
想いを共有したチームは、指示がなくても動き出す
五十嵐花凛さんの東京出版講演会に参加して、ボクが強く感じたことがあります。
それは、
強いチームとは、指示を正確にこなすチームではない。
ということです。
対談相手のかくうさんは、講演会の運営チームについて、
「2年経って、チームが本当に強くなった」
と話していました。
花凛さんが一つひとつ指示を出さなくても、
それぞれが周りを見ながら、自分で考えて動いている。
今回、特に印象に残ったのが司会を担当されたみこさんです。
声も進行も安定していて、ボクはてっきり、普段から司会の仕事をしている方だと思っていました。
ところが、今回が初めての司会だったそうです。
以前の大阪講演会ではタイムキーパーを担当し、今回は司会に抜擢された。
最初は、「自分にできるのだろうか」という葛藤もあったそうです。
それでも、
やると決めてから司会のレッスンを受け、準備を重ねて本番に立った。
ただ台本を読むだけではなく、会場全体の時間まで見ながら進行されていました。
初めてとは思えない安定感は、才能だけではありません。
任された役割に向き合い、準備を積み重ねた結果だったのだと思います。
そして、これはみこさん一人の話ではありません。
講演会の途中で時間が押したときも、運営メンバーは、いちいち花凛さんへ確認するのではなく、その場で最善の方法を考えて動いていました。
事前に集めていた質問ではなく、
会場にいる人から直接質問を受ける形へ切り替える。
花凛さんがサインを書いている間は、
作業へ集中できるように周囲が自然と配慮する。
一人ひとりが、
「今、何をすれば講演会がより良くなるのか」
を考えていたんです。
なぜ、そんなことができるのか?
それは、花凛さんが普段から自分の想いを発信しているからだと思います。
どんな場をつくりたいのか。
来てくれた人に、どう感じてほしいのか。
誰を大切にしたいのか。
その想いを何度も言葉にしているから、メンバーは迷ったときに、
「花凛さんなら、どうするだろう」
と考えられる。
プロを雇えば、仕事は正確に進むかもしれません。
でも、相手の想いまで理解した細かな動きは、
ファンだからこそできることがあります。
強いチームは、指示の量でつくられるものではない。
同じ想いを何度も共有し、
それぞれが自分で判断できるようになったとき、
チームは本当の意味で強くなる。
今回の講演会は、そのことを会場全体で見せてもらった時間でした。
②「3人に話しかけてください」の一言が、知らない人ばかりの会場を居場所に変えた
今回の東京出版講演会へ参加する前、
ボクには少しだけ不安がありました。
会場に、知っている人がほとんどいなかったからです。
スタエフ上で名前やアイコンを見たことがある人はいても、
直接話したことがある人はほとんどいない。
ボクは人見知りをする方ではありません。
それでも、知らない人ばかりの空間に一人で入れば、
場の空気に飲まれることはあります。
・誰に話しかければいいのか。
・どこを見ていればいいのか。
・一人で立っていたら、周りからどう見られるのか。
表情には出さなくても、
そんな不安を感じる人は多いと思います。
ところが、実際に会場へ入ると、
その不安はすぐに消えていきました。
「あっ、ナナゼロさんですか?」
アイコンや名前を覚えてくれていた方が、次々に声をかけてくれたんです。
そして交流の時間になると、花凛さんから、
「3人以上に話しかけてください」
という言葉がありました。
この一言が、ものすごく大きかった。
誰かと話したいけれど、きっかけがない。
そんな人たちに、
「今日は話しかけてもいい場所なんだ」
という許可を出してくれたからです。
会場を歩いていると、同じように話す相手を探している人と目が合う。
すると自然に、
「お話ししませんか?」
という空気が生まれる。
本来なら勇気が必要な最初の一歩を、
主催者の一言が後押ししてくれていました。
さらに印象的だったのが、質問コーナーです。
ボクは、会場で質問すると最初から決めていました。
ただ参加するだけでは、ボクが誰なのか分からない。
だから、自分から手を挙げようと思っていたんです。
ボクが質問をすると、花凛さんはすぐに名前を呼び、
「どれくらい継続されているんですか?」
と、会話を広げてくれました。
ただ質問に答えるだけではなく、
質問した人にもスポットを当ててくれた。
そのやり取りを見ていた方が、その後の交流時間に、
「ナナゼロさんですよね」
と声をかけてくれました。
あの場で花凛さんが紹介してくれたからこそ、
たくさんのご縁が生まれたのだと思います。
イベントで大切なのは、内容だけではありません。
参加者が、
「ここにいていいんだ」と思えること。
「誰かとつながれた」と感じられること。
そして、
「またここへ帰ってきたい」と思えること。
講演会は、登壇者と運営スタッフだけでつくるものではありません。
参加者も含め、会場にいる全員でつくるもの
そのためには、人と人がつながる小さなきっかけが必要になる。
「3人に話しかけてください」
たった一言でした。
でも、その一言が、知らない人ばかりだった会場を、安心して話せる居場所に変えていました。
③ボクは参加者だった。それでも会場案内に立った理由
今回、ボクは会場までの案内役をさせてもらいました。
ただし、ボクは運営スタッフではありません。
チケットを購入して参加した、一人の「お客さん」です。
会場へ着いたとき、入口が少し分かりにくいことに気づきました。
ボクたち自身も、
「会場はどこだろう?」
と迷いながら向かったくらいです。
このままだと、後から来る人も迷ってしまうかもしれない。
運営メンバーは、会場の中で準備することがたくさんある。
だったら、ボクが外に立てばいい。
そう思い、「ボク、案内をやりますよ」と手を挙げました。
(運営メンバーが人を探していたので)
かくうさんからは、
「一人で大丈夫ですか?」
と心配してもらいました。
それでも、一人で問題ないと思っていました。
エレベーターを降りた場所で本を持ちながら、
「講演会の会場はこちらです」
「チケットの表示は必要ありません」
「お手洗いは、あちらです」
と案内する。
同じ建物には別の用事で来ている方も多く、ときには、
「この人は何をしているんだろう」
という目で見られることもありました。
それでも、ボクは嫌ではありませんでした。
なぜなら、この講演会を成功させたいと思っていたからです。
来てくれた人に、最初から不安な思いをしてほしくない。
迷わず会場に入り、気持ちよく講演を楽しんでほしい。
ボクにできることがあるなら、やりたい。
それだけでした。
もちろん、講演会が始まるまで座って待つこともできました。
ボクはお客さんなので、それでも何も悪くありません。
でも、
「自分も、この場をつくる一人になりたい」
と思った瞬間、お客さんと運営という境界線は、あまり関係なくなりました。
応援は、、、
声をかけることだけではありません。
投稿を拡散することだけでもない。
目の前に困っている人がいれば案内する。
人手が足りなければ、自分にできる役割を探す。
誰かの挑戦を、
「自分には関係のないこと」で終わらせないこと。
それも立派な応援だと思います。
ただ、今回ボクが自然に動けたのは、
かくうさんの存在も大きかったです。
・かくうさんが食事に誘ってくれたこと。
・早めに会場へ向かう流れをつくってくれたこと。
・そこで運営メンバーの皆さんと話す機会が生まれたこと。
一つひとつのきっかけが重なった結果、
ボクは案内役として立つことができました。
人の行動は、一人だけで生まれるものではありません。
誰かの声かけや気遣いが、次の人の行動につながることがあります。
応援とは、前から引っ張ることだけではない。
横に立ち、一歩動くきっかけを渡すことも応援です。
ボクは参加者でした。
でも、参加者だったから何もしなくていいとは思いませんでした。
誰かの挑戦を自分ごとにした瞬間、人は自然と、
「自分にできることは何だろう」と考え始める。
応援する側と、応援される側。
その境界線が少しずつなくなっていくことが、温かいイベントをつくるのだと思います。
④華やかに見える人ほど、見えない場所でコツコツやっている
今の五十嵐花凛さんだけを見れば、
「行動力がある人」
「出版まで実現したすごい人」
「たくさんの人を集められる華やかな人」
そんな印象を持つ方も多いと思います。
でも、今回の東京出版講演会で話を聞き、改めて感じたことがあります。
花凛さんも、最初から今の場所にいたわけではない。
スタート地点は、ボクたちと大きく変わらなかったんです。
会社員として働きながら、通勤時間を使ってブログを書く。
結婚し、育児をし、仕事もある。
時間に余裕があるわけではない中で、発信を積み上げてきた。
講演会の中で、花凛さんの凄さについて話が出て
「どれだけ深掘りされても答えられる」
という話がありました。
なぜ答えられるのか。
誰かから聞いた知識を並べているのではなく、
花凛さん自身が経験し、悩み、試しながら手に入れた言葉だからです。
うまくいかなかったこともある。
後悔したことも、泣いたことも、やめたくなったこともあったと思います。
それでも、
・ブログを書いた。
・発信した。
・学んだ。
・行動した。
その一つひとつが積み重なって、今の花凛さんがいる。
華やかさは、ある日突然与えられたものではありません。
見えない場所で続けてきた時間が、ある日、表から見える形になっただけなんです。
ボク自身、会社の昼休みにベランダからライブ配信を続けています。
・夏は暑い。
・室外機の風も当たる。
・蜂やカラスが近くを飛ぶこともあります。
正直、
「今日はやりたくないな」と思う日もあります。
朝の収録も、Xの投稿も、毎日やる気に満ちているわけではありません。
それでも続いているのは、毎日やる気があるからではなく、
やると決めているから。
これだけなんですよね。
講演会では、花凛さんがダラダラすることもある、という話も出ました。
寝転びながら収録することもあるそうです。
この話を聞いて、少し安心した人もいるのではないでしょうか。
すごい人は、毎日完璧に動いているわけではない。
・疲れることもある。
・落ち込むこともある。
・やりたくない日だってある。
それでも、完全にやめない。
止まったとしても、また戻ってくる。
継続できる人と、できない人の差は、才能や根性だけではありません。
やる気がない日にも戻ってこられるように、
「続ける」と自分の中で決めているかどうか。
花凛さんは、七夕だから夢を書きましょう、で終わらせませんでした。
夢は、書いて満足するものではない。
叶えるために行動するもの。
その少し厳しくて、前向きな言葉が、
とても花凛さんらしいと感じました。
華やかな人を見て、「自分とは違う」
と思う必要はありません。
最初から華やかだった人なんて、ほとんどいない。
今日の小さな行動が、すぐ結果につながらなくてもいい。
何になるか分からなくてもいい。
ただ、今日も一つ積み上げる。
その繰り返しの先にしか、今とは違う景色はありません。
⑤感動は、整えてから出すと薄くなる。
支離滅裂でも、その日のうちに言葉にしよう
講演会やライブに参加したあと、
「感想を発信したい」と思うことがあります。
でも、いざ話そうとすると、
「うまくまとまらない」
「もう少し整理してから出そう」
「ちゃんとした文章にしてから投稿しよう」
と考えてしまう。
そして翌日になり、さらに数日が経ち、
結局発信しないまま終わってしまう。
そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。
五十嵐花凛さんは、東京出版講演会が終わったその日の深夜に、
約1時間のライブ配信をしていました。
その中で話されていたのが、
「その日に感じたことは、その日に話さないと出せない」ということです。
ボクは、この言葉にものすごく共感しました。
ボクもマミヨバンドのライブが終わり、
深夜1時に家へ帰ったとしても、
その日のうちに収録することがあります。
眠い。
疲れている。
話もまとまっていない。
それでも、録音ボタンを押します。
なぜなら、
その瞬間の感情は、そのときにしか出せないからです。
翌日になれば、頭の中は少し整理されます。
言葉もきれいになります。
でも、胸の中にあった熱や、震えや、興奮は少しずつ薄くなってしまう。
整った言葉が、必ずしも人の心を動かすとは限りません。
むしろ、
「すごかった」
「うまく言えないけれど、感動した」
「まだ気持ちがまとまらない」
そんな不格好な言葉に、その人の本音が乗ることがあります。
今回の講演会後も、たくさんの方が感想配信やレポートを発信していました。
本人は、
「支離滅裂になってしまいました」と言っている。
でも、聞いている側からすると、
決して支離滅裂ではないんです。
その場で感じた熱量が伝わってくる。
だから聞いた人も、自分の感情を思い出す。
コメント欄にも、「すごかったですね」
だけでは終わらない、長くて熱い言葉が並んでいました。
・誰かのアウトプットを聞く。
・そこから新しい気づきを受け取る。
・コメントで自分の考えを返す。
・さらに自分の配信でも言葉にする。
一度の体験が、インプットとアウトプットを繰り返しながら、どんどん深い学びに変わっていく。
アウトプットは、誰かへ届けるためだけのものではない。
自分の中にある感情や学びを、未来の自分へ残すためのものでもある。
最初の言葉は、
「よかった」だけでいい。
そこから話し始めれば、少しずつ言葉が出てきます。
10分話してみて、うまくまとまらなくても消さなくていい。
一度、そのまま残してみてください。
一週間後に聞き返したら、
「自分、意外といいことを言っているな」
と思えるかもしれません。
話すのが下手だった自分も、そのときにしか残せない大切な自分です。
今の感情は、今しか持っていない。
だから、きれいに整うまで待たなくていい。
・支離滅裂でもいい。
・声が震えてもいい。
・言葉に詰まってもいい。
その瞬間に感じた本当の気持ちを、
消えてしまう前に残しておく。
その言葉が、いつか自分を励まし、誰かの背中を押す言葉になるかもしれません。







